オルタナティブ投資とは

主要概念を俯瞰して、プライベート市場投資への理解を深めましょう。
ブラックストーン・ユニバーシティのオンライン・ビデオ・シリーズで各戦略について学びましょう。

オルタナティブ投資とは

プライベート市場での投資を通じて、相関の低い分散されたポートフォリオを構築する方法について説明します。

オルタナティブ投資を理解する

プライベート市場がリターンを補完

プライベート市場は資産クラスや投資家のニーズに応じて、差別化されたリターンを提供し、ポートフォリオで重要な役割を果たすことができます。

低い個人投資家のエクスポージャー

機関投資家に比べると、大半の個人投資家のプライベート市場に対するエクスポージャーは低い状態です。

出所:Willis Towers Watson「Global Pension Assets Study」(2019年)、National Association of College and University Business Officers「TIAA Study of Endowments」(2019年)、Money Management Institute「Retail Distribution of Alternative Investments」(2017年)寄付基金については、オルタナティブ資産への配分は公立大学のみを対象に、リキッド・オルタナティブ、プライベート・エクイティ、ベンチャーキャピタル、および実物資産(インフレ連動債、リート、コモディティ・先物、上場マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)、上場天然資源株、非上場のエネルギー、鉱業、農業、林業を含む)への配分を表します。記載の平均値は米ドル加重です。

縮小が進むパブリック市場

上場企業数は減少し続けており、投資可能な銘柄が限られつつあります。

出所:世界銀行、国際取引所連合(WFE)データベース。CAGRは年平均成長率を意味します。2019年12月時点のデータです。

ブラックストーン・ユニバーシティ

このビデオ・シリーズでは、ブラックストーンの各投資部門の責任者がプライベート市場に関する基礎知識を説明します。

プライベート・エクイティ

長期にわたってビジネスの抜本的改善を推進

不動産

投資家に安定したインカム収入を提供し、長期的な価値上昇も期待できる不動産

クレジット

利回りを求める投資家に魅力的なオルタナティブ投資

セカンダリー

かつてはニッチ戦略であったセカンダリー・プライベート・エクイティが成熟した資産クラスへと進化

よくある質問

オルタナティブ投資をなぜ行うべきなのでしょうか?

オルタナティブ投資は、投資家のポートフォリオで伝統資産への投資を補完することができます。 リターンは、市場全体との相関を示すベータが伝統資産より低い傾向があり、個別マネジャーのスキルに依存する割合が高くなります。また一般的に、伝統資産よりボラティリティを抑えられます。

オルタナティブ投資を行う際の課題を教えてください。

オルタナティブ投資は伝統資産より流動性が低くなる傾向があり、定期的な解約や価格評価が相対的に困難です。そのため、投資家はポートフォリオの一部について低流動性を容認する必要があります。そのほかには、伝統資産への投資に比べ手数料の高さ、構造の複雑さ、透明性の低さなどが挙げられます。

流動性の低いファンドに投資する場合、解約が制限される期間は平均してどのくらいですか?

オルタナティブ投資の流動性は個別のファンドによって異なります。 日次で解約が可能な場合もあれば、10年以上資金を引き出せない場合もあります。

主にどのような投資家がオルタナティブ投資を行いますか?

年金基金、寄付基金、ソブリン・ウェルス・ファンドなどの機関投資家が、目標リターンを達成するためにオルタナティブ投資をしばしば利用します。例えば、寄付基金は、投資期間が長期で、低流動資産に対する許容度も高いことから、ポートフォリオの大部分をオルタナティブ投資に割り当てています。 一方で、個人投資家によるオルタナティブ投資は現在のところ限定的です。

オルタナティブ投資の例をいくつか挙げてください。

オルタナティブ投資には、株式、債券、キャッシュに対するロング・ポジション以外のあらゆる投資が含まれます。そのため、どんな資産、戦略、ストラクチャーもオルタナティブ投資の対象となります。たとえば、プライベート・エクイティ、ヘッジファンド、プライベート・クレジット、ベンチャー・キャピタル、不動産、コモディティ、インフラなどの実物資産への投資が該当します。